業務概要
人々の生活を維持していくうえで、道路は物流・人流を担う最も重要なインフラ機能の一つです。
道路は多種多様な交通需要に対応するとともに、災害時の避難路や救援路としての役割や、上下水道や電気、ガスなどのインフラ施設の収容空間としての機能も併せ持っています。
当社では、道路における無電柱化を推進することで、大規模災害等における道路閉塞や長期停電、通信障害等のリスク軽減に貢献しています。
道路交通の安全・円滑を図るという観点から、車両速度の抑制や通過交通の抑制・排除等の面的かつ総合的な交通事故対策を推進した道路概略・予備・詳細設計、交差点予備・詳細設計、道路交通量調査を行っています。また、安全で快適な歩行空間の拡大を図るという観点から、歩行空間のユニバーサルデザイン化や「人」の視点に立った交通安全対策を推進した歩道(自転車道)設計を行うことによって、安全な道路交通環境の実現を目指しています。
実施項目
- ■ 道路概略・予備・詳細設計
- ■ 交差点予備・詳細設計
- ■ 歩道(自転車道)設計
- ■ 電線共同溝(CCBox)予備・詳細設計
- ■ 道路構造物設計
実施事例1
業務名 | 道路改良工事設計等業務 |
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所在地 | 神奈川県南足柄市 |
発注者 | 神奈川県県西土木事務所 |
数量 | 道路詳細設計 ・道路詳細設計(箱根金太郎ライン) L=3.56km ・発注工区割の検討及び仮設工設計 L=6.48km |
実施内容 | 「はこね金太郎ライン」は南足柄と箱根を結ぶ約10.9kmの県道です。これまで一般道路で1時間以上かかっていた東名高速道路大井松田ICから箱根の仙石原交差点まで約45分で行くことができるようになりました。 本業務では、同路線の最も高い位置の金時トンネルから南足柄側の約3.5kmの区間について、林道として許可車両のみが通行可能な4~6mの道路に待避所を設けながら安全に一般車両が通行できるような県道へ改良するための設計を行いました。 道路の左右は切り立った山もしくは谷であるところがほとんどであり、勾配も急な箇所が多いため、道路標識や路面標示による注意喚起を多く設けることで安全で走行しやすい道路に整備することが出来ました。 |
実施事例2
業務名 | 安全施設及び街路整備工事設計業務 |
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所在地 | 神奈川県平塚市 |
発注者 | 神奈川県平塚土木事務所 |
数量 | 道路詳細設計 ・道路詳細設計(国道129号) L=0.95km ・道路詳細設計(都市計画道路 倉見大神線)L=0.56km ・平面交差点修正設計 N=2箇所 ・水路付替詳細設計 1式 |
実施内容 | 平塚市大神地区と寒川町倉見地区を一体とした都市「ツインシティ」を整備するにあたり、平塚市から相模原市までの南北を縦断する国道129号線のうち、厚木市・平塚市の境から南へ1km程の道路幅の拡幅と国道129号から東側の相模川へ向けた0.5km程の新設道路が計画されました。 該当地周辺には商業施設や物流施設などが計画されたため、大型車の交通量や週末の一般車両が多く見込まれた地区です。 本業務では、道路設計を行うにあたり、道路を拡幅するために道路と並行して流れている幅2m程の水路を暗渠化して歩道の一部として利用するなど、周辺の環境にも考慮した設計を実施しました。非常に多くの通行車両が見込まれるため、交差点での渋滞が起こりにくいように交差点の計画を立て、様々な関係機関と協議・調整を行い、安全で快適な道路網を形成することができました。 |
実施事例3
業務名 | 電線共同溝詳細設計委託 |
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所在地 | 東京都墨田区 |
発注者 | 墨田区 |
数量 | 電線共同溝設計 ・電線共同溝詳細設計 L=496m ・関係機関協議資料作成 1式 ・電線共同溝整備に伴う調整会議運営支援 1式 |
実施内容 | 曳舟たから通りは、墨田区のほぼ中央に位置する道路ですが、15年程前までは幅員10m程度の補助幹線道路でした。東武線曳舟駅や京成曳舟駅に隣接する位置にあるため、広域拠点として幅員17mへの道路拡幅整備が進められると共に、電線共同溝の整備も進められてきました。 電線共同溝は地上にある電線を地中に入れることで都市の景観を良くすることができると共に、歩行者や車いす等の移動もしやすくなる他、災害時の被災を軽減し電気や通信などラインフラインの確保することができます。 本事業では、実施設計から複数年に渡り、進められてきた道路拡幅および電線共同溝整備の進捗に合わせ、参画企業者(電力、通信、有線)や埋設企業者(ガス、水道、下水道)、各種手続きに係る機関や工事に係る地元住民への説明・協議資料を作成し、関連機関との協議を行いその結果を設計成果に反映し整備計画書の作成までを担いました。 |